これはフィクション

書く、を気軽にする

01/07/16 喜べ、また一つ憧れに近づく

トラマドールの離脱に苦しむ。
左手の震えはわかりやすい。
痺れ。
食事どころか、吐くものすらないのに催す吐き気は延々と続く。
時間の連続性がおかしい。
起きていて眠っている。
医者に行かなければ、昨日は休みだったのだ。

わかっていたはずだ。
どんな形であろうと、オピエートに変わりない薬剤は身体を侵す事を。
もたらす結果を。
決して明るくはない選択であることを。
一度超えれば戻ることのできない領域を。
もとの箇所の痛みも重なる。

ひとつ、喜べることがあったじゃあないか。
大好きなバロウズに一つ近づけるぞ。
意外と長生きできるかもしれない。
猫を飼わなければならない。


何かを諦める事を大事だと思った過去ではなかったが、今回だけは諦めたくない。
私はずっとメカニックになりたかったはずだ。今諦めたらもう一生手にすることはできない気がする。

文章を打つ間も何度も端末が手から落ちる。