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2/19 業者を使わないDIY引越しにかかった費用と家電リサイクル覚書

 私は極端に他人を家に上げたり暮らしの様子を見せたりするのが嫌なので、引越し業者を使わない引越しをすることにした。神奈川から東京の23区外までである。業者を使った友人は神奈川から埼玉で6万円かかったなどと言っていたので、安くあがればいいなという想いもあった。別の友人は同じ神奈川から東京都内で3万5千円。3万円以下に収めるつもりで作業を進めた。以下に費用を箇条書きにしておく。今回は実家に帰るため大きな家電を廃棄する必要があり、それらは運ばなくて済んだが家電リサイクル料がかかった。リサイクルショップで買い取ってもらえると聴いたが、取りに来てもらえず家から搬出できないので断念した。

ダンボール代 3個 各140円 計420円  

2個自宅にあり、2個近所で貰ってきたのでそれらは無料。

ダンボール輸送 7個 ゆうぱっく140サイズ 各1550円  計 10850円

同じ住所宛だと50円ずつ割り引きが効く仕組みがある。

・車両輸送 友人の車 6人乗り普通車 高速料金750円+ガソリン・謝礼など 計10750円

車両輸送では天体望遠鏡やシンセサイザー、パソコン、ギター、アンプ、オーディオシステム、広めのローテーブル、折畳みイス、刃物などゆうぱっくで運びにくいものを。

・ゴミ袋 3ロール 各400円 計1200円

これは入れるべきか迷ったが地区がごみ有料地域なので不用品処分のために。引越し業者に頼むとゴミを引き取ってくれるのかどうかはわからない。ほかにも

・大型ゴミを処分する権利 500円×4枚 2000円 

ベッドや机、棚を処分。

ここまで計22520円。

 箱詰め、ダンボール集荷の手配、友人の車への私物の運び出し(駐車監視が厳しいため友人はほとんど車待機)、ゴミ出し、などの自分の労力を1万円くらいと考えても安く済んでよかったなあといったところか。引越し先は実家だったので、両親がいたため手伝ってもらえ、積み込みより早く積み出せた。おそらく一番大変だったのは東京の混んだ道を運転した友人であろう。感謝である。彼には電子レンジも貰ってもらえたので感謝しかない。

 木の棚や机なんかは空き地で燃やしてしまえばゴミ処分権利を買わなくて済むのではと考えたが法律関係がどうなっているのかよくわからないし、他人の土地でものを燃やすのは昭和じゃあるまいしやばそうなのでしなかった。棚はノコギリで切断しゴミ袋で出せるかと思ったが木材の切断は甘くない作業で断念。チェーンソーなどあったらよかったかもしれない。

また、家電リサイクル料の覚書として

・ブラウン管テレビ 1700円

・洗濯機 2500円

・冷蔵庫 4500円

・集配料 3000円 (テレビを家電店で買っていないため業者に頼む事になった

程度であったと思う。

家電リサイクルというのがこれまた大変で、

1 家電のメーカーと容量/容積/大きさなど を調べる

2 郵便局に行きコード表からそれに適応する番号と料金を探し出し書類に記入する

3 コード表に書いてある料金を郵便局の金融窓口で支払う

4 書類がシールになっているので家電に貼る

5 業者を市の指定する一覧(webからDLするPDF)から選び、取りに来てもらえるよう手配する

6 実際の引渡し

 と、がんばっても二日間はかかる行程で、家電の容量などを調べるのは苦労したので不法投棄が減らないわけだなと納得した。小さいブラウン管テレビ一個なら面倒な行程すぎてモラルのない人は川にでも投げ捨ててしまうだろう。テレビは本体を見ても何型(大きさ)がわからず、大きさによってコードも料金も違うので型番を控えてグーグル検索して調べた。

 よくわからないのは市の指定業者PDFで、これが連絡先の市外局番が書いていなかったり、そもそもインターネットを見れない人はどうするんだ?という疑問が沸いたり。市役所に行くのか。市が大型家電リサイクルの回収を行っていないとこんな感じになるのである。

 後日中古用品店(ハードオフ)に不用品を売りに行ったら中古の冷蔵庫の在庫が結構あった。引越し時期とはいえ、中古を知人に渡す文化というのはあまりないのかなあと考えるなど。しかし、まだ使えるものを金を払って処分したり引き取りにきてもらうのは豊かっぽさがある。今回の家電三点も中国のバイクタクシードライバーにまとめてプレゼントしたら喜ばれたのではないかなどと考えた。全部日本製だし。

 

 実際にセルフ引越しでゆうぱっくを利用するときの注意点は、一箱30kgの制限があることである。このため蔵書は一箱ではなく複数の箱に分散させた。それでも29kgなど制限ギリギリに詰めたら底は抜けなかったものの持ち上げるのも苦労したので私物が重い(?人は注意したほうがいいかもしれない。

 今回の引越しで痛感したのは「本好きは自分で引っ越すべきではない」ということである。本を箱に詰めるとすぐに30kgなど超してしまう。車で運ぶにしても、以前知人の引越しを手伝った時はトラックを借りて運転したが、荷物が重いと停止も大変だし、物件の前の道が狭いと事故が怖いのでそのような場合は業者に頼んだほうがよいと思う。保険というか保障の面で。

 4年前引越してきた時は服のダンボール一箱と寝袋とリュック一つにPC、という状態で入居したのでよくこれだけ私物が増えたなあと複雑に思う。