10/17/2012 うつとADHDという謎(2)
前回の続き
土日は何もしなかった。消えてしまいたかった。母親に経緯を説明し、月曜日になったら病院に行ってみると伝えた。身体が重くて、空虚だった。暇で暇でツイッターをずっと眺めていた。
ついに月曜日がやってきた。医師にここに来るまでのことを説明する。
「大学に行けないのは困るね。眠れなくは無い?」
私はしめたと思った。睡眠薬で遊べるチャンスが来た。これも本で読んで興味があったのだ。
「眠れないですけど動けないほうがつらくて忘れてました。」
おかしいだろ。だが処方はこうなった。
パキシル40
レンドルミン いくらか
ソラナックス頓服
ソラナックスは大学までのバスに乗るのが怖いと言ったから出たのだと記憶している。
2週間ごとに通院することになった。一週間経って大学に行けるようになった。
伴って何故か不思議な全能感があった。パキシルで突発的に自殺してしまう人はきっとこれのせいだと最近思うようになった。肩こりも治った。暫くそのまま通院していた。処方は睡眠薬だけ変わって、こちらからより「遊べる」薬を出してもらえるように誘導した。何も問題は無かったかのように思えた。
マイスリーやロヒプノール、ハルシオン、ユーロジンなど色々試せた。酒と一緒に飲むとハイになると聞いていたが、飲んでそのまま音楽を聴いたりしながらまったりするのが気に入っていた。高校の頃から酒煙草はやっていたし、補導もされたりした。(万引きではない)。日本に入ってくる前から海外の掲示板で話題になっていた初代スパイスゴールドを個人輸入して吸ったりしていた。何年も後になるがアムスで大麻を吸った際、インディカに効き目が近かったことには驚いた。
ある日、大教室で講義を受けていた。隣には当時仲が良かった友人が座っていた。タイピングゲームに凝っていて、講義中もずっとやっていた。
「おまえ貧乏ゆすりやめろよ。集中できないだろ。」
そこで私は自分の足が結構激しく動いていることに気づく。
「おう、すまん。」
今までも何回もあったことだったし、特には気にしなかった。家でDVDなんか見ていると、身体の一部が勝手にうごいていたりしたので。しかも結構な頻度で。
私は講義のメモをとっていた。
「お前いいかげんにしろよ。」
彼はキレ気味だった。私の足は動いているが、自覚がなかった。
「ごめんって。気づかないでしてたんだって。」
家でよく考えて、パキシルの副作用かと思った。だが、それ以前から、むしろ子供のころからそのようなことはあったように思う。他人を観察していても自分のようにガタガタ動いている人はいない。医師にはこんなふうに言ったと思う。
「気づかないうちに足がガタガタ動いちゃって困るんですよ。授業中とか特に。でも昔からなんですよね。家にいるときも気づくと動いてたり。」
けいれんを予防する薬、というような説明で
デパケンR200
が追加された。
12月の頭くらいだった。
まだ続く